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令和 3年 6月 8日都市環境委員会−06月08日-01号

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  1. 杉並区議会 2021-06-08
    令和 3年 6月 8日都市環境委員会−06月08日-01号


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    令和 3年 6月 8日都市環境委員会−06月08日-01号令和 3年 6月 8日都市環境委員会                  目   次 席次について ……………………………………………………………………………… 3 委員会記録署名委員の指名 ……………………………………………………………… 3 議案審査  議案第53号 杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例   …………………………………………………………………………………………… 3 陳情の追加署名について  1陳情第21号 都市計画道路補助132号線に関する陳情 ……………………………10 事務事業概要の説明及び報告聴取 ………………………………………………………11  (1) 杉並区地域強靱化計画の策定に向けた取組について …………………………18  (2) 区立馬橋公園拡張整備に向けた基本計画の策定について ……………………18  (3) 杉並区環境基本計画等の策定に向けた取組について …………………………19 閉会中の陳情審査及び所管事項調査について …………………………………………39                都市環境委員会記録
     日   時 令和3年6月8日(火) 午前10時 〜 午前11時58分  場   所 第3・4委員会室  出席委員  (8名)  委 員 長  中 村  康 弘     副委員長  川 野 たかあき        委  員  野 垣  あきこ     委  員  北    明 範        委  員  矢 口 やすゆき     委  員  奥 田  雅 子        委  員  大 泉 やすまさ     委  員  木 梨 もりよし  欠席委員  (1名)  委  員  ほらぐち ともこ  委員外出席 (なし)  出席説明員 区長      田 中   良   副区長     吉 田 順 之        都市整備部長  有 坂 幹 朗   まちづくり担当部長                                  本 田 雄 治        土木担当部長  友 金 幸 浩   都市整備部参事(まちづくり振興担当)                                  武 田   護        都市整備部管理課長         都市企画担当課長都市整備部副参事        事務取扱都市整備部参事       (久我山・富士見丘地区まちづくり担当)                土肥野 幸 利           野 澤   巡        交通施策担当課長尾 田 謙 二   住宅課長    清 水 泰 弘        建築課長都市整備部副参事      市街地整備課長耐震不燃化担当課長        (方南地区まちづくり担当)      都市整備部副参事(荻窪地区まちづくり担当)                伊 藤 克 郎           花 岡 雅 博        拠点整備担当課長都市整備部     鉄道立体担当課長都市整備部        副参事(阿佐谷地区まちづくり担当)  副参事(西武線沿線地区まちづくり担当)                塚 田 千賀子           中 谷 友 哉        土木管理課長都市整備部副参事    土木計画課長  安 藤 武 彦        (高円寺地区まちづくり担当)                三 浦 純 悦        都市計画道路担当課長都市整備部   都市整備部副参事(用地調整担当)        副参事(西荻地区まちづくり担当)           岡 宗 正 和        (荻外荘担当)                星 野 剛 志        狭あい道路整備課長         みどり公園課長 石 森   健                緒 方 康 男        みどり施策担当課長         杉並土木事務所長山 川   浩                吉 野   稔        環境部長    伊 藤 宗 敏   環境課長    小 松 由美子        ごみ減量対策課長馬 場 誠 一   杉並清掃事務所長杉並清掃事務                          所方南支所担当課長                                  坪 川 征 尋        防災課長    土 田 昌 志   保育施設担当課長塩 畑 まどか  事務局職員 事務局長    渡 辺 幸 一   議事係長    蓑 輪 悦 男        担当書記    高 野 貢 志 会議に付した事件  席次について……………………………………………………………………………決定  付託事項審査  1 議案審査   議案第53号 杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例    …………………………………………………………………………………原案可決  2 陳情の追加署名について   1陳情第21号 都市計画道路補助132号線に関する陳情  所管事項調査  1 事務事業概要の説明及び報告聴取   (1) 杉並区地域強靱化計画の策定に向けた取組について   (2) 区立馬橋公園拡張整備に向けた基本計画の策定について   (3) 杉並区環境基本計画等の策定に向けた取組について  閉会中の陳情審査及び所管事項調査について…………………継続審査及び継続調査                           (午前10時    開会) ○中村康弘 委員長  ただいまより都市環境委員会を開会いたします。  ほらぐち委員より、本日は欠席との連絡を受けております。  《席次について》 ○中村康弘 委員長  本日は正副委員長互選後初めての委員会ですので、まず席次についてお諮りいたします。  ただいまお座りになられている席でよろしいでしょうか。       〔「はい」と呼ぶ者あり〕 ○中村康弘 委員長  それでは、この席次で決定をいたします。  《委員会記録署名委員の指名》 ○中村康弘 委員長  本日の委員会記録署名委員ですが、私のほか、川野たかあき副委員長を御指名いたします。よろしくお願いいたします。  《議案審査》   議案第53号 杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例 ○中村康弘 委員長  それでは、これより議案審査を行います。  議案第53号杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例を上程いたします。  本会議での説明以外に、理事者から補足の説明はございますか。 ◎都市整備部長 本議案につきましては、追加の資料がございますので、本日、席上に御配付をしております。よろしく御審議のほどお願いします。 ○中村康弘 委員長  席上御配付しているとおりでございます。  なお、本条例は、さきの第1回定例会において審議、可決された条例の施行期日を改める条例です。この点につきましては、委員の皆様はよく御理解していただいていると思いますので、よろしくお願いいたします。そのことを踏まえた上で審査に当たっていただきますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、これより質疑に入ります。  質疑のある方は挙手願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほどよろしくお願いいたします。 ◆矢口やすゆき 委員  議案第53号について伺ってまいりたいと思います。  まず、確認の意味を込めて伺いますが、本条例の自転車駐車場条例の設置目的について、概略をお伺いいたします。 ◎土木管理課長 自転車駐車場条例につきましては、駅周辺等の場所での自転車の放置防止としまして、自転車利用者の利便性を図り、区民の良好な生活環境の向上に資するために、自転車駐車場を設置することを目的としてございます。 ◆矢口やすゆき 委員  今回の条例の改正では、上井草北自転車駐車場の移転の実施時期を1か月半程度遅らせる必要があると説明を受けておりますが、今回の条例改正に至った経緯と理由をお伺いいたします。 ◎土木管理課長 移転開始の変更の件につきましては、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響によりまして、工事資材の搬入に遅れが生じたものでございます。  資材の遅れの主な要因につきましては、製品のメーカー側におきまして、在宅勤務等の勤務体制となって、生産工程に遅れが生じているということを聞いてございます。 ◆矢口やすゆき 委員  コロナによる資材搬入の遅れということですが、今回契約している工事の大まかな整備内容工事期間についてお伺いいたします。 ◎土木管理課長 今回の整備工事は、遅れが生じている本体工事外周フェンス工事があります。  本体工事整備内容につきましては、排水設備自転車駐車場ラック管理事務所などで、工期は4月15日から6月22日までとなってございます。  また、外周フェンス工事整備内容は、目隠しのフェンスなどを設置するもので、工期は5月6日から6月22日までとなっておりまして、こちらは当初の工期内で完了する予定となってございます。 ○中村康弘 委員長  傍聴人より撮影、録音、パソコン等電子機器使用の申請が提出されましたので、これを許可します。 ◆矢口やすゆき 委員  排水設備だったり駐車ラック管理事務所等の工事という内容でお伺いしましたが、先ほどの質疑で、工事に遅れが出ているということですけれども、現在の工事の進捗状況と、では何に使う資材が遅れているのか、お伺いいたします。 ◎土木管理課長 工事の進捗状況ですけれども、現在は排水設備工事が完了してございまして、外周フェンスを設置しているところです。  工事の資材の遅れは、主に管理事務所の設置に関わる建築資材となっております。そのほかにも、新型コロナウイルスの影響によりまして、駐車ラックなどの資材に遅れがありますが、変更する工期内で完了する予定となってございます。
    矢口やすゆき 委員  工事発注前の段階で、この間、1年以上にわたってコロナ禍が続いておりますけれども、新型コロナによる影響をもうちょっと予測できなかったのでしょうか。また、工事期間内で完了するように工程をうまく調整できなかったのか、お伺いいたします。 ◎土木管理課長 設計の段階では、資材搬入等ができるものと認識しておりました。しかし、工事発注後に緊急事態宣言などの影響がございまして、資材の遅れが生じたことは想定外ということでありまして、改めて整備工事全体の工程を見直しましたけれども、7月1日からの移転開始が困難であるということが判明いたしまして、移転開始時期を変更せざるを得なくなったというものでございます。 ◆矢口やすゆき 委員  緊急事態宣言は不測の事態とは言いつつも、どんどん延長している。コロナ禍においては、割とそういう想定外のこともいろいろ発生しますので、その辺りもぜひ引き続き考慮していただきたいと思います。  今回、7月1日から8月16日に延長されるわけですけれども、自転車駐車場を利用する方に混乱が生じないように、どのように対応していくのか、お伺いいたします。  あわせて、現駐車場利用者への具体的な周知方法も最後にお伺いして、終わります。 ◎土木管理課長 利用者の方への周知につきましては、本定例会終了後、周知を行う予定でございます。現在案内している移転開始時期の約2週間前に再周知を行うことになりますけれども、混乱が生じないよう周知を図ってまいります。  周知方法としましては、利用者の自転車へ個別に周知の札を貼付したりとか、あと周知ポスターの掲示、また区ホームページに掲載して周知を図ってまいります。 ◆北明範 委員  資料を見ますと、敷地面積が広くなっておりますけれども、自転車の収容台数が減るということになりますが、少し理由を教えてください。 ◎土木管理課長 移転先の自転車駐車場におきましては、大型の自転車対応駐車ラックの設置と平置きの駐車スペースを確保するということから、全体では収容台数が減少となってございます。 ◆北明範 委員  子供乗せ自転車は結構幅が広くなっているからということで、余裕を持ってということですよね。分かりました。  それで、移転が遅れる要因としまして、先ほど、管理事務所の建物の設置、これが大きな要因になっているということなんですけれども、予定どおり利用者に一部開放しながら、管理事務所は一部分なので、それ以外で運営することはできなかったのかということをお聞きしたいと思います。 ◎土木管理課長 工事しながら一部開放することについても検討してまいりましたけれども、使用料を徴収する機械式ゲートシステムが、管理事務所内に設置するシステムと連動しているため、利用者の安全性と利便性を考慮した上で、しっかりと設備が完了した形で移転することとしたものです。 ◆北明範 委員  この自転車駐車場は機械式の管理で、管理事務所とゲートはセットで考えないといけないということなんですよね。そうしますと、移転する前に、先行して出入口ゲートの移設を完了させることになりますけれども、その間、現在の自転車駐車場でシステムが使えない、こういう期間をどのように対応するのか、最後にお伺いしたいと思います。 ◎土木管理課長 機械式ゲートシステムは、移転開始前に先行して設置することになります。このことから、機械式ゲートシステム移設工事は約10日から14日間かかるため、その間は、現在使われている自転車駐車場で仮設の精算機を設置しまして、使用料の徴収を行う予定としております。 ◆野垣あきこ 委員  整備工事に遅延が生じたというのが、新型コロナの影響で工事資材の搬入の遅れ等とありますが、いつの時点で条例改正まで必要だなというふうに判断されたのか。また、区のほかの工事でも同様の事例はあるのか。今後そういった可能性はあるのかどうか、伺います。 ◎土木管理課長 この工事の契約をした後、5月上旬頃にそのような状況が大体分かってきまして、それで今回の原因が資材の遅れということで、こういう状況に至ったということでございます。  区のほかの工事でこのような状況はないかということですけれども、建築工事等やってございますけれども、工期がずれるとか工期を変更するようなことにまでは至っていないということは聞いてございます。 ◆野垣あきこ 委員  今後の可能性とかはいかがですか。 ◎土木管理課長 今回のケースは、事前に、緊急事態宣言前ということで想定がなかなか難しかったところもありますけれども、今後は、きちっと事前に見積りだとか、事業者とお話しできる機会がありますので、ちゃんと確認して、工期内で収めることができるのではないかというふうに考えております。 ◆野垣あきこ 委員  昨年の4定の都市環境委員会で示されたスケジュールですけれども、認可保育所が移転前の駐車場のところにできる予定で、来年4月開設予定ということでした。今回の条例改正によって、自転車駐車場の移転が1か月半遅れるわけですけれども、認可保育所の開設時期が遅れるなどのスケジュールの変更などはあるのかどうか伺います。 ◎保育施設担当課長 今回、保育事業者が工事に着手する時期がずれますけれども、4月の開設はきちんと守っていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  駐車場の跡地に整備される認可保育園、民設民営ということで、事業者は社会福祉法人東京同胞援護会が選定されています。事業者や職員は、施設の完成が1か月半遅れるということになりますと、室内の細部の環境整備とか保育の見通しを考えていく作業というのも、その分遅れていくことになります。今後の保育所の開設、運営などへの影響が最小限にとどめられるよう、区の努力、保育所管との連携を求めますが、いかがですか。 ◎保育施設担当課長 おっしゃるとおりに、これまでの予定では1月末竣工ということでございましたが、それがずれ込むというところでは、保育事業者とは十分調整をしながら、準備をきちんとできるようにはしていきたいと考えているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  ぜひよろしくお願いします。  それから、警察通り側の道と新たな駐輪場の間に4軒の建物があったと思いますけれども、私、昨年の4定で、ここの居住者への説明や意見聴取について質問いたしました。今後行うという答弁だったんですけれども、既に行ったのか、要望や意見などがあったのか、確認します。 ◎土木管理課長 昨年度末にお伺いして説明をしてございます。その際には、特に御意見ということではなかったんですけれども、工事期間中の騒音等には気をつけて工事をしてほしいということがありました。あとは特にございませんでした。 ◆野垣あきこ 委員  引き続き工事が行われることとなりますので、こちらの居住者の方たちの理解を得るための努力もお願いいたします。  それから、今回この条例の一部を改正することによって、工事契約額の増加とか、区に新たな負担が生じるのかどうか伺います。 ◎土木管理課長 工事期間中も賃料は発生しておりますので、賃料の変更はございません。今後も何か今回の件で変わることはございません。 ◆木梨もりよし 委員  もう既に、移転の経緯やら収容台数等につきまして、矢口委員、それから北委員からも質問が出ましたので、重複を避けて、私は結構です。 ◆奥田雅子 委員  私も大分ダブりましたけれども、保育園の開設について、今いろいろと資材がどういったものが遅れが生じたかとか、影響ないようにということは理解しましたけれども、改めて、資材の搬入の遅れというのは、ある意味、保育園の建設でも起こり得ることかなというふうに思いました。ですので、開設までの工期が1か月以上短くなったということもあって、その上、工事資材の搬入の遅れが保育園建設でも起きるとしたら、開設に間に合わせるために、例えば突貫工事になっちゃうとか、工事の時間が延長されて、近隣の住民に何か影響が及ぶのじゃないかというようなことを心配するんですけれども、そういったことも想定しつつ、事業者とスケジュール等を精査してやっていっていただけるというふうに理解してよろしいか、改めて確認をさせてください。 ◎保育施設担当課長 保育事業者のほうに現在の自転車駐車場の跡地を引き渡す時期がずれるということがはっきり分かってきたのが、つい最近でございましたので、保育事業者には情報提供し、今後十分調整をしていくということで進めているところでございます。私どものほうでは、今回資材の搬入の遅れというところもございますので、そういうところの情報提供もしながら、4月開設が間に合わないことがないように、十分調整をしながら進めていきたいというふうに考えているところです。 ◆奥田雅子 委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。  もう1点、先ほど、駐輪場利用者に対しての周知については、ポスター掲示とか、自転車の籠にそれぞれ入れるとか、ホームページでとかということは伺いました。  私は、ちょっと細かいことかもしれないんですが、例えば、毎日利用している人は、そういう掲示物などを目にする機会はあると思うんですけれども、今コロナ禍で、在宅ワークとかオンライン授業とかになって、しばらく利用しないという方はいないんだろうかというようなことを思うんです。もしそういう人が久しぶりに止めに来てみたら、駐輪場がなくなっていたみたいなことがないようにというか、なくなっていたときにどうするかということを心配するんですけれども、その辺りの周知の方法とか、何か考えていることがあれば、お答えいただきたいと思います。 ◎土木管理課長 御指摘のようなことも考えられますので、移転後も、現在使用している自転車駐車場跡地に、移転したことを掲示するなど、事業者と調整してまいりたいというふうに考えてございます。 ○中村康弘 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村康弘 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  これより意見の開陳を求めます。  意見のある方は挙手願います。 ◆矢口やすゆき 委員  議案第53号杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例について、杉並区議会自由民主党を代表して、賛成の立場から意見を申し述べます。  今回の条例改正は、新型コロナウイルス感染拡大により、三たび緊急事態宣言が発出されたことによって、工事発注後の工事資材の搬入が遅れ、移転後の駐輪場整備工事に遅延が生じたため、上井草北自転車駐車場の移転の実施時期を改める必要があるためのものです。  質疑を通して、一部の基礎工事は完了していること、また、主に管理事務所設置に関わる建築資材の搬入が遅れていること、そして、変更後の移転日となる令和3年8月16日前までには工事が完了予定であることが確認できました。  移転日の変更によって現在の利用者に混乱が生じぬよう、利用者への丁寧な周知の徹底を求めつつ、引き続き、当該自転車駐車場自転車利用者の利便性を図り、区民の良好な生活環境の向上に資することを期待して、賛成の意見といたします。 ◆北明範 委員  議案第53号につきまして、杉並区議会公明党として意見を述べます。  本条例は、施行日を令和3年7月1日から8月16日に改める条例改正でございますが、開始時期の遅れが新型コロナウイルスの影響による資材の搬入の遅れであるということを理解いたしました。  現在の状況下、事業者ともしっかりと工程管理を行って、工事を安全第一に進めるとともに、利用者にはしっかり周知していただくよう要望しまして、賛成といたします。 ◆野垣あきこ 委員  日本共産党杉並区議団を代表して、議案第53号について意見を申し述べます。  本議案は、新型コロナ感染拡大による工事資材の搬入の遅れなどに伴い、自転車駐車場整備工事に遅延が生じ、移転実施時期を変更するための条例改正となります。  感染拡大と経済状況の混乱が続き、区民にも事業者にも、そして公共事業にも大きな影響が出ていることが分かりました。一方、認可保育所整備工事と開設の予定時期には変更はないということでした。引き続き安全第一で整備工事を進めていただくとともに、地域住民や利用者への丁寧な周知を行うことを要望し、本議案には賛成といたします。 ◆木梨もりよし 委員  上井草北自転車駐車場につきましては、いろんな議論をして、特に、借りるに当たっての地代が高いんじゃないかなと。何が何でも役所から、自転車置場を設置したい、これが必要だという経緯でできたわけじゃなくて、地主さんの申出によって、この土地に自転車置場ができることになった。それで、従来ある自転車置場に保育園ができるということで、私もこの問題について専門家の意見を聞いてみました。  そうしたら、やっぱり、月200万、年間2,400万ですか、この地代は高過ぎるというような専門家の意見を私は聞いておりますので、今後、その辺の地代等については──私もこの自転車置場の議案には賛成しておりますが、関連して意見を言って大変恐縮なんですが、今後のこともありますので、今後の契約の改定とかいろんな際にはぜひ留意をしていただきたい。  この議案につきましては、先ほど来質問がありましたように、経緯がよく理解できましたので、議案第53号につきましては賛成をいたします。 ◆奥田雅子 委員  議案第53号について、いのち・平和クラブの意見を申し述べます。  本議案は、上井草北自転車駐車場の移転のための工事資材の搬入の遅れにより、整備に遅延が生じたことによる移転開設時期の変更をするものです。  工事遅延の理由についても理解をいたしました。現在の跡地に整備される認可保育所の開設にも影響がないよう調整していくことを確認しました。  既に1度は移転や保育所建設のお知らせをしていることから、変更の理由や内容を丁寧に地域住民及び自転車駐車場利用者に周知していただくことを求め、議案には賛成いたします。 ○中村康弘 委員長  ほかに意見はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村康弘 委員長  ないようですので、意見の開陳を終結いたします。  それでは、採決いたします。  議案第53号杉並区立自転車駐車場条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例について、原案を可決すべきものと決定して異議ありませんか。       〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村康弘 委員長  異議ないものと認めます。よって、原案を可決すべきものと決定をいたしました。  以上で議案審査を終了いたします。  なお、区長は公務のため、ここで退席いたしますので、お知らせいたします。  《陳情の追加署名について》   1陳情第21号 都市計画道路補助132号線に関する陳情 ○中村康弘 委員長  次に、陳情の追加署名がありましたので、事務局長より報告を受けます。 ◎議会事務局長 御報告いたします。  1陳情第21号都市計画道路補助132号線に関する陳情につきまして、令和3年5月12日付で45名の追加署名の提出があり、合計が代表者外6,101名となりました。  以上でございます。 ○中村康弘 委員長  ここで暫時休憩をいたします。                           (午前10時25分 休憩)                           (午前10時26分 開議) ○中村康弘 委員長  委員会を再開いたします。  《事務事業概要の説明及び報告聴取》 ○中村康弘 委員長  続きまして、事務事業概要の説明及び報告聴取に入ります。  なお、理事者の在席時間を減らすため、最初に事務事業概要の説明を受け、質疑を行います。説明は、資料説明を省略し、部の重要課題に関してのみお願いをいたします。  それでは、説明をお願いいたします。 ◎都市整備部長 それでは私から、都市整備部事務事業概要について御説明をさせていただきます。  ページの記載は1ページから35ページになってございますけれども、まず、都市整備部の組織につきましては、私、都市整備部長が直接所管する分野と、まちづくり担当部長が所管する分野、土木担当部長が所管する分野の3つに分かれてございます。  都市整備部全体の職員につきましては、土木、造園、建築、電気技術、事務など多数の職種から成る288名の常勤職員と29名の再任用短時間職員により構成されてございます。  令和3年度、都市整備部では、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じながら、阿佐ヶ谷駅北東地区や荻窪駅周辺のまちづくり、狭隘道路の拡幅整備及び耐震化、不燃化の推進、都市計画道路の整備、空き家空き室対策などの主要課題に取り組むとともに、現在審議中の基本構想審議会での意見等も踏まえまして、将来を見据えた準備を進めております。  特に今日、技術革新が進み、また、杉並区に暮らす方々の高齢化のスピードも加速化してございます。今後はさらに、高齢者をはじめ誰もが円滑に快適に移動できる地域社会の実現に向けたMaaS等新たな技術の活用を皮切りに、2030年以降のモビリティーの行動変化や、2040年代の自動運転社会の到来を見据え、今年度から地域公共交通計画の策定を開始し、新たな課題にチャレンジしてまいります。  このことは、阿佐ヶ谷駅北東地区や荻窪駅周辺まちづくり、道路拡幅などのインフラ整備にも関連している課題でございます。こうしたことからも、都市計画道路の整備につきましては、昨年4月に東京都市計画道路補助線街路第132号線の事業認可を取得し、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じながら、用地補償や事業施行についての説明会を実施してきております。補助線街路第221号線につきましても同様に対策を講じながら、地域での説明会を実施してきてございます。引き続き、事業の推進に向け取り組んでまいります。  鉄道連続立体交差事業につきましては、京王線の事業の推進、西武新宿線の都市計画決定に向け、駅周辺のまちづくりとともに取組を進めてまいります。  加えて、狭隘道路につきましては、重点整備路線等の拡幅整備を計画的に推進するとともに、後退用地に置かれた支障物件の除去等に対し、勧告などを用いて、より積極的に取り組んでまいります。  耐震化や不燃化の推進につきましても、耐震改修促進計画に基づきまして耐震化、さらに不燃化特区制度や不燃化助成制度を活用した不燃化の促進を図ってまいります。  水害対策では、今年度、IoT街路灯システムを活用した河川ライブ映像の配信を開始してまいります。  さらに、事前防災・減災等に資する区の強靱化に向けた計画づくり、オープンスペースの拡充を図る公園整備につきましては、この後の報告事項の中で御報告をさせていただきます。  最後になりますが、都市整備部は、区民の誰もが安全・安心で暮らしやすく、快適な緑の住環境と魅力ある都市機能の実現に向け、職員が一丸となり、スピード感を持って全力で取り組んでまいります。  私からは以上です。 ◎環境部長 私からは、環境部全般につきまして、その概要と取組について御説明をいたします。事務事業概要で申しますと37、38ページからになります。  職員体制等は資料記載のとおりでございます。  環境部の業務ですけれども、大きく分けて環境部門と清掃部門とございます。環境部の業務は、清掃事業をはじめとしまして、区民の生活環境に密接に関わるものでございますので、新型コロナウイルス対策を取りつつ、この取組を着実に進めてまいるのがまず第1ございます。  今年度の取組でございますが、現在議論が進んでおります新基本構想の策定、またそれを実現するための総合計画、実行計画、この策定に合わせまして、新たな環境基本計画等の策定を進めてまいります。
     今般の計画では、先般国会で成立いたしました地球温暖化対策推進法、それからプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律、2つの法律が制定されましたけれども、これらを踏まえて、区としても、地球温暖化対策、またごみ減量の一層の推進を図るための取組を検討、実施してまいる考えでございます。詳細は後ほど環境課長から御報告を申し上げますが、今年度末の策定を予定しているところでございます。  また、コロナ禍におけるごみの排出状況等の調査を行います。これは組成調査と申しますけれども、こちらのほうも、その結果を今年度の計画の策定に生かしてまいる考えです。  その他の環境部としての主な取組になりますが、環境部門では、引き続き地球温暖化対策の推進としまして、昨年度から導入しました雨水タンクの設置を加えた低炭素化推進機器等の導入助成、また、電気自動車用の充電設備等の導入助成に取り組んでまいります。  太陽光発電機器の設置につきましては、蓄電池を同時設置する方には助成金の加算を今年度からしてございます。  また、電気自動車用の充電設備は、自動車から家庭に給電できるV2H機器も対象にして、災害時の電源確保策にも活用できるよう御案内をしているところでございます。  低炭素化推進機器導入助成につきましては、国の動きですとか、またこれらの案内の効果もあるのか、例年以上のスピードで今申請をお受けしているところでございます。  ごみの減量につきましては、発生抑制に重点を置きまして、フードドライブ、食べのこし0(ゼロ)応援店の充実を図ってまいります。  また、新たに民間事業者と連携して昨年度から開始したフードシェアリング事業の参加店舗拡大を図って、区民、事業者と連携した食品ロスの削減に取り組んでまいります。  食品ロス削減につきましては、今月から、区内のセブン−イレブンにおきまして、おにぎり等の食品を棚の前のほうから取っていただくということを周知するパネル設置を行っております。事業部門からの食品ロス削減にも取り組んでまいる予定です。  資源化の推進におきましては、引き続き、小型家電、不燃・粗大ごみに含まれる金属、廃食用油の回収量の増に努めてまいります。  最後ですが、現在のごみの収集量の推移について若干申し上げます。  コロナ禍が昨年度から影響しておりまして、事業系の減少と家庭系の増加、これは顕著な特徴となっています。  また、昨年度の家庭ごみの収集量でございますが、年度後半で平準化が進んだとはいえ、年度当初の大幅な増加が影響しておりまして、可燃ごみは令和元年度比で約3%増、不燃ごみは11%増となっています。また、瓶、缶、ペットボトル等の資源回収も前年度比で10%増となったということでございます。  今年度の状況でございますが、緊急事態宣言の発出による影響もあり、例年よりは増となっております。が、昨年度ほどの増にはなっておらず、本年4月、5月の可燃・不燃ごみの収集量は昨年度比で9割程度ということで、10%減程度の量となっています。元年度よりは若干多い程度になっていますが、昨年度よりは少ないという状況でございます。  今後もごみの量の変動等には注視をしつつ、収集・運搬業務の円滑な運営に努めてまいる所存でございます。  私からは以上です。 ○中村康弘 委員長  これより、ただいまの説明についての質疑に入ります。  なお、事務事業概要につきましては、当委員会が所管する事務事業の概要を把握することを趣旨として説明を受けておりますので、質疑に関しましては、個別事業の詳細に及ばないように御配慮願います。また、この後報告聴取も予定されておりますので、質問は簡潔にお願いいたしたいと思います。  それでは、質疑のある方、挙手を願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほどよろしくお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  今、各部長にそれぞれ事務事業概要、御説明をいただきました。その中にもありましたとおり、今年度の事務事業については、来年から始まる新しい基本構想に向けての助走期間、そういった位置づけもあろうかと思います。その中で各重要施策を伺ってまいりまして、杉並区はそもそも住宅都市を標榜するといった面から、都市整備部、また環境部は、まちづくりにおいてのハード面、こういったところを主に所管する、さらには地域交通であるとか低炭素社会であるとか、そういった重要な部分を担う部署であるというふうに認識をしております。  その中で事務事業概要、概括的に1点だけお伺いします。  昨年の職員配置と本年の職員配置を比べたところ、おおむね職員配置としては人数等が減っているんですね。非常に大切な1年間かなというふうに考えておりますけれども、そういった中で、職員配置がおおむね減少しているといったところについては、基本構想の助走という部分を見据えて、どういったところに意を用いてこういった職員配置になったのか、その部分を都市整備部、環境部それぞれお伺いさせていただければと思います。 ◎都市整備部管理課長 職員配置の件なんですけれども、各部署におきまして人員配置計画等を立ててございます。その中で、次年度を見据えた配置ということで、計画的な部分で、人員要求だったりとかそういうことに対応してございます。ですので、そういう経過の中で決まっている配置というふうに御理解いただければと思います。 ◎ごみ減量対策課長 清掃部門につきましては、清掃作業の職員につきましては、現在のところ退職不補充となってございまして、定期的な退職等がありまして、その中で委託等で補っているという現状がございます。そういった意味で減少になったということでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  本当に必要な事業に対して必要な人員の配置をした上での、結果的な人員減というところであろうかと思います。当然、コロナ禍の影響において、行財政改革といったことも見据えながらの配置。しかしながら、内容については、しっかりとこれで担っていただけるということで安心をし、また期待もいたしまして、質問を終わります。 ◆野垣あきこ 委員  質疑に入る前に、委員長に要望があります。  本委員会には、補助132号線に関わる陳情などが付託されており、本日、さらに追加署名もありました。当議会の請願・陳情の審査率の低さは大きな課題があり、速やかな審査を求めます。  我々区議会議員の任期もここで折り返しとなり、議員任期終了までに結論の出なかった陳情は、審議未了で廃案となります。陳情が審査されずに廃案となることのないよう、改めて、今年度から積極的な陳情審査を行うようお願いいたします。  それでは、事務事業概要、第二桃園川幹線工事について伺います。  先日、東京都下水道局の第二桃園川幹線その2工事に関する説明会のお知らせが配布されましたが、このお知らせの配布された範囲と枚数を伺います。 ◎土木計画課長 第二桃園川幹線の沿線の方にお配りしているんですけれども、基本的には、天沼弁天池公園の周辺の方で、シールド工事の掘進路線から両側に100メーターの範囲に含まれる方にお配りしておりまして、配布枚数は大体4,000件程度というふうに聞いております。 ◆野垣あきこ 委員  昨年5月に、この事業のシールド工事において、トンネル内に地下水が流入するというトラブルが発生し、原因究明と再発防止策の策定のためにスケジュールが遅れるというアクシデントがありました。  天沼弁天池公園での取水施設設置のための工事は、当初、今年の6月から12月となっていましたけれども、地域住民からは、スケジュールの変更があるのか、特に公園の利用についての影響だと思うんですけれども、こういった問合せが私の元に寄せられています。工事の見通しを伺います。 ◎土木計画課長 こちらの工事につきましては、今年の9月から大体24か月程度というふうに聞いております。 ◆野垣あきこ 委員  昨年の事故を知った区民からは不安の声が寄せられて、その半年後には外環道でも陥没事故、空洞が発生しており、第二桃園川幹線整備事業にも高い安全性が求められるものです。  地元自治体として、住民の安全性を脅かすような、予兆も含め、何かあればすぐに東京都と事業者に対して情報開示と説明を求めていただきたいと思いますが、認識を伺います。 ◎土木計画課長 これは下水道局の工事でございますけれども、きちんと住民に対してそういった御説明というのは、説明会等を通じて行っていくようにお願いしてまいりたいと思います。 ◆野垣あきこ 委員  説明会はもちろんなんですけれども、昨年5月の事故やなんかのときに、少しこちらがつかむのが遅れたというところもあると思うんですけれども、東京都からの情報提供というのがやっぱり後手後手になっている部分があって、そこをぜひしっかりやっていただきたいということなんですけれども、いかがですか。 ◎土木計画課長 昨年の事故を受けまして、当然、その辺の緊急の際の情報連絡体制みたいなものを私どもとしても都下水道局のほうと取り交わしておりますので、それがきちんと共有されるのかなというふうに考えております。 ◆奥田雅子 委員  住宅政策のことについて伺いたいんですけれども、住宅確保要配慮者の問題というのはコロナ禍の前からもあって、このコロナ禍の影響で、さらにそういった住まいに困窮する人が増えているんじゃないかなというのをちょっと感じています。また、ローンが払えなくて家を手放さなきゃいけないとかといったような問題も聞こえてきたりします。一方で、そういう中で、賃貸物件による最低居住面積水準を満たしていない世帯というのも増えてきているんじゃないかなというふうに感じるところなんです。  それからあと、最近、地域を歩いていて、相続等で売却された大きな土地が何軒もの戸建てになって、開発が増えているという感じも、すごく感じるところがあるんですけれども、一方で空き家とか空き室が増えてきていて、良好な住宅環境の維持という観点からも、このままでいいのかなというのは感じているところです。  今回、基本構想なども今新しいのが議論されているところですけれども、それに伴って、住宅マスタープランというのも年度が多分終期を迎えると思うんですけれども、住まいの問題って、人権の問題だったり、人の暮らしを支える一番大事な部分だと思うので、このマスタープラン、今後どのような改定作業が進められていくのかということをまず1点確認したいと思います。 ◎住宅課長 居住支援は非常に大事なことで、今コロナ禍の中、大変な状況があると思います。アパートあっせんについてもしっかり相談に取り組みながら、住居確保給付金ですか、本会議のほうでも答弁があったと思うんですけれども、非常に件数が増えているということが実際出ていますので、そういったこともしっかり連携を取りながら進めていきたいと思っています。  住宅マスタープランにつきましても様々、空き家の対策もそうですし、居住支援もそうです。また今、マンションも新たに課題として入ってきておりますので、そういったものを含めて、基本構想の議論を踏まえながら、しっかり住宅マスタープランを計画していこうと存じます。 ◆奥田雅子 委員  ぜひよろしくお願いします。  それからもう1点、雨水ますの清掃についてなんですけれども、これから梅雨になったり台風で大雨が降るような、そういう季節に入っていくわけですけれども、そういったところに備えて、雨水ますの管理が水害対策の観点からも必要だというふうに思うんですけれども、杉並区は具体的に清掃などどのように管理されているのか、伺いたいと思います。 ◎杉並土木事務所長 雨水ますの管理につきましては、適宜行う、また要望があるところは行っているところでございます。 ◆奥田雅子 委員  適宜ということですけれども、例えば練馬区は、区でも定期的な清掃はしているんだけれども、雨水ますの清掃の協力をホームページなどで区民に呼びかけたりしているんですね。区民ができる水害対策については、雨水ますの掃除のほかにも、大雨の際はお風呂の水を抜かないとか、洗濯やシャワーは控えようとか、家庭からの排水を極力減らすよう呼びかけるようなポスターとか、あと町会への回覧などで呼びかけてはどうかなと思うんですけれども、最後にそれを伺って、終わります。 ◎杉並土木事務所長 雨水ますの清掃につきましては、2年に1度程度行っているところでございます。そして、雨水の流出、雨の時期に関しましては、区の広報等に掲載しているところでございます。 ○中村康弘 委員長  ほかに質疑はございませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村康弘 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  ここで暫時休憩をいたします。                           (午前10時46分 休憩)                           (午前10時47分 開議) ○中村康弘 委員長  委員会を再開いたします。  続きまして、3件の報告を聴取いたします。  なお、質疑は、報告を一括して聴取した後に行いたいと存じます。  それでは、順次お願いいたします。   (1) 杉並区地域強靱化計画の策定に向けた取組について ◎都市企画担当課長 私からは、杉並区地域強靱化計画の策定に向けた取組について御報告いたします。資料を御覧ください。  近年、大規模自然災害の発生する可能性等が指摘されており、事前防災・減災等に資する区の強靱化の取組をより一層推進することがただいま求められております。  また、国におきましては、強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法を施行いたしまして、国土強靱化に向けた取組を進めているところでございます。  こうした状況を踏まえまして、このたび、国土強靱化基本法に基づく杉並区地域強靱化計画の策定に向けて取り組むこととしたものでございます。  次に、1、地域計画の位置づけ等でございますが、今回策定する地域計画は、基本法第13条に基づきまして国土強靱化地域計画として定めるものでございます。また、強靱化に係る区の部門別計画の指針になるものとして位置づけます。  また、国は、令和4年度から国土強靱化に関する補助金・交付金事業につきまして、地方公共団体が地域計画を策定していることを交付の要件とする要件化を示しておりますので、そちらにも対応した計画として策定いたします。  次に、2番の策定方針でございますが、基本法を踏まえまして、国が策定した国土強靱化基本計画であったり東京都が策定した国土強靱化地域計画との調和を保ちつつ、記載のとおり4つの事項を基本方針として定めます。  続いて、3、計画期間でございますが、新たに策定する実行計画の期間に合わせ、令和4年度から令和6年度までの3か年といたします。ただし、国の動向等を踏まえまして、必要に応じて計画の見直しを行ってまいります。  最後に、4番目の今後のスケジュールでございますが、9月に計画案を策定した後に、パブリックコメントを経て、12月に計画の策定を予定しております。  私からの説明は以上でございます。   (2) 区立馬橋公園拡張整備に向けた基本計画の策定について ◎みどり公園課長 私からは、区立馬橋公園拡張整備に向けた基本計画の策定について御報告をいたします。  当該基本計画におきましては、地元住民とのワークショップ等を踏まえまして案を作成し、令和2年12月に住民説明会を行ったところでございます。そのような経過を踏まえまして、このたび基本計画を策定したものでございます。  区域の概要でございますけれども、1枚おめくりいただいて、別紙1を御覧ください。  濃い黒で示されている部分が今回の拡張地になります。既存の馬橋公園の南東側です。面積については、約6,400平米となります。拡張後につきましては、全体で約2万5,000平米というところでございます。  続いて、基本計画の概要でございますけれども、公園の基本理念につきましては、大きく4点ございます。  1点目が、地域住民に親しまれている現公園との一体性の確保及び機能分担を行う。  2点目として、広い開放的な広場を有する公園とする。  3点目として、一時避難地の拡充をはじめとした災害に強いまちづくりに寄与する公園とする。  最後に、地域住民が世代にかかわらず集い、日頃から防災意識を高める公園を目指すといったようなものでございます。  整備方針等につきましては、添付してございます別紙2の8ページを御覧ください。基本計画図ということで図面をお示ししているところでございます。  先ほど御説明したように、今回、拡張区域については、全体の南東の地域というところで、赤い1点鎖線で囲われているところとなってございます。大きく真ん中に草地広場を設けまして、拡張地の北西側、公園のおおむね中央部分には管理事務所を新しく建てるというところでございます。それから、疎林広場等を設けて、公園の東側には防火樹林を設けるというところでございます。それと、拡張区域の南東の端につきましては、管理ヤードと位置づけてございまして、そちらに備蓄倉庫等を新しく建てるということで考えているところでございます。  表紙にお戻りいただきまして、最後に、今後の主なスケジュールでございますけれども、今年度、基本設計、実施設計を行いまして、来年度、既存の開園している馬橋公園について改修工事を行います。あわせて、4年度から5年度にかけまして管理事務所、防災備蓄倉庫の建物の工事を行います。その後、令和5年度に拡張区域の公園本体の工事を行うというところで、現段階では、令和6年4月の開園を目指しているところでございます。  説明については以上です。   (3) 杉並区環境基本計画等の策定に向けた取組について ◎環境課長 私からは、杉並区環境基本計画等の策定に向けた取組について御報告いたします。資料を御覧ください。  3年度までを計画期間とする現在の環境基本計画、一般廃棄物処理基本計画、地球温暖化対策実行計画を新たな計画として策定するに当たりまして、策定方針等について、次のとおり取り組んでまいります。  まず初めに、環境基本計画につきましては、区環境基本条例に基づき、地域の環境保全を行うための計画とし、地域の皆様が取り組む環境配慮行動指針を包含するものといたします。  策定方針等につきましては、国の2050年カーボンニュートラルの実現のために、これまでの取組などをより一層推進するとともに、今後10年程度を見据えて、新たな視点に立った施策を盛り込んでまいります。  また、環境基本計画など、これら3計画につきましては、いずれも新たに策定する総合計画、実行計画と整合を図ることとしておりまして、計画期間につきましても、4年度から12年度までとしてございます。  次に、一般廃棄物処理基本計画につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき、清掃・リサイクル政策の基幹的な計画とし、食品ロス削減推進法の施行に伴う、食品ロス削減推進計画を包含するものとします。  裏面に参りまして、策定方針等につきましては、プラスチック製品の削減、資源化などに関する国などの動向を見据え、計画に反映してまいります。  最後に、地球温暖化対策実行計画につきましては、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき、区が実施する事務事業において、温室効果ガス排出量の抑制などを推進する事務事業編と、区内における温室効果ガス排出量の抑制等を推進する区域施策編の2編で構成する実行計画とします。  当該計画は、これまで環境基本計画に包含されてございましたが、今後は地球温暖化対策を広く区民などに示していく観点から、新たに策定し、その際には、環境基本計画とも整合を図りながら策定してまいります。  今後のスケジュールは、記載にございますように、11月に計画案を議会に御報告し、パブコメなどを経まして、4年2月、計画策定、議会への御報告を予定してございます。  私からの説明は以上でございます。 ○中村康弘 委員長  一括して聴取いたしました。
     これより、ただいまの報告についての質疑に入ります。  質疑のある方は挙手を願います。──それでは、委員会の円滑な運営と公平を期するため、最初の質疑は答弁を入れてお一人往復10分程度とさせていただき、一巡しました後、必要があれば再度質疑をしていただくということで進めていきたいと思います。議事進行に御協力のほどよろしくお願いいたします。 ◆大泉やすまさ 委員  今、3つ報告事項を御説明いただきましたけれども、私からは、杉並区環境基本計画等の策定に向けた取組について御質問させていただきたいと思います。  先般、地球温暖化対策推進法の一部改正法、またプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が成立しました。これらの法が今回の計画策定にどういった影響を与えるのか、この点についてまず確認させてください。 ◎環境課長 まず、地球温暖化対策推進法の一部改正についてでございますが、これによって国の目標が法定化されたことを受けまして、区としても、その目標実行に向けて取り組む必要があると認識してございます。今般、法改正を見越しまして、努力義務とされております地球温暖化対策実行計画(区域施策編)や、再エネの利用促進の施策など、そういったものについても策定していき、地球温暖化対策にできる限り取り組んでまいりたい、こういった所存でございます。 ◎ごみ減量対策課長 次のプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律でございますが、私ども、新たな一般廃棄物処理基本計画につきましては、一層のごみ・資源の排出抑制を進めていく予定でございまして、ワンウエープラスチックを中心としたプラスチック製品の排出抑制及び製品プラスチックの資源化の推進、そういったものを検討していく予定でございます。そうした意味で、この法律は、趣旨としては、循環型社会形成を目指す区の新たな計画の取組を後押ししてくれるものと考えてございます。  一方で、市町村の努力義務とされましたプラスチック使用製品の回収及び再資源化に伴う費用負担につきまして、拡大生産者責任に基づく事業者の義務を今後どのように定めていくのか、注視してまいりたいと考えてございます。 ◆大泉やすまさ 委員  SDGsなんかもありますし、持続可能な開発目標の一環ということも世の中的な流れの中にありますし、こういったことにも区民が注目していただくといった部分で必要なことなのかなというふうに思います。  続いて、地球温暖化対策実行計画、これはもともと環境基本計画の中に包含されていたものを今回切り分けたというような形なんですけれども、具体的にそういった違いについてどういったものがあるのか、確認させてください。 ◎環境課長 環境基本計画のほうは、気候変動に対応ですとか資源循環ですとか生活環境、環境学習など、地域の環境を総合的、計画的に保全していこうという計画でございます。これに対しまして地球温暖化対策実行計画は、地球温暖化対策に関する施策などを抜き出して取りまとめた計画でございまして、環境基本計画などと重なる部分もあるものでございます。 ◆大泉やすまさ 委員  特に温暖化対策というところに特化したもので切り分けたというところで理解をいたしました。  最後になりますけれども、地球温暖化対策実行計画が事務事業編と区域施策編の2編で構成されているということなんですけれども、事務事業編と区域施策編のそれぞれについて、具体的にどういったものになるのか、その違いについても確認をさせてください。 ◎環境課長 事務事業編のほうは、区が事業者として地球温暖化対策に取り組んでいく、省エネですとかそういったものに取り組んでいく計画でございます。これに対し区域施策編は、区内全体で、再生可能エネルギーの導入ですとか省エネの推進、緑化推進など、温暖化の対策に取り組んでいくための計画といったような違いでございます。 ◆矢口やすゆき 委員  私からは、杉並区地域強靱化計画の策定に向けた取組について伺ってまいります。  杉並区地域強靱化計画は、杉並区における様々な計画体系があるかと思いますが、全体の中でどの辺りの位置づけとなるのか、お示しください。 ◎都市企画担当課長 計画体系についてでございますが、現在策定に取り組んでおります基本構想であったり総合計画に対しまして、それらの下位計画という位置づけになります。ただ、策定に当たりましては、それらの計画との整合を図っていくことになろうかというふうに考えてございます。  また、都市計画マスタープランであったり地域防災計画等の部門別計画、それらのうち、強靱化に係る考え方であったり取組等につきましては、本計画がそれらの指針になるものというふうに考えてございます。 ◆矢口やすゆき 委員  都市計画マスタープラン、地域防災計画、そしてこの強靱化計画があって、その中の指針になるということですね。  区の強靱化の取組強化を一層進めていただきたいと考えます。今回、策定方針でいろいろな方針を示していただきましたが、今計画で予定している具体的な取組事例などあれば、お聞かせいただきたいと思います。 ◎都市企画担当課長 本計画につきましては、あらゆる大規模自然災害等を想定しながら、起きてはならない最悪の事態に至らないようにするために、事前に取り組むべき施策の方向性であったり内容を取りまとめていくということになります。  具体的な取組施策といたしましては、無電柱化であったり鉄道の連続立体交差化事業などのハード対策と併せて、迅速な情報伝達、地域防災力向上を図るための防災リーダーの育成などのソフト対策、それらの両面から取りまとめていくことになろうかと考えております。 ◆矢口やすゆき 委員  本計画は、事前防災及び減災や迅速な復旧復興に資するための計画であると理解しますが、事前防災及び減災対策に関して、危機管理室、特に防災課など関係部署との情報共有、連携は必要不可欠であると考えます。庁内で連携した取組をどのように進めていくのか、最後にお伺いして、終わります。 ◎都市企画担当課長 本計画につきましては、強靱化に係る区の個別計画等の指針となるものということでございますので、全庁的にまたがる計画になってきます。そのため、現在、庁内におきまして検討組織を設置いたしまして、組織横断的に検討を進めているところでございます。  また、計画の策定に当たりましては、委員御指摘のとおり、関係部署と連携しながら、情報共有を図りながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  地域強靱化計画の策定に向けた取組について伺います。  基本的な点について確認しますけれども、国土強靱化地域計画は、国土強靱化に関する基本法に基づいて策定されるものです。基本法では、地方公共団体が強靱化に取り組むということは義務づけられていますが、地域計画の策定自体は義務化していないというふうに認識しています。  平成25年12月の基本法の施行から8年が経過し、どのような理由で地域計画を策定することにしたのか伺います。 ◎都市企画担当課長 近年におきましては、やはり気候変動の関係であるとか、そのようなものから大規模自然災害等も懸念されているという中で、区としまして、強靱化の取組をより一層推進していく必要があるだろう、そういうようなことから、今回計画を策定するに至ったものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  質疑に当たって、内閣官房の策定ガイドラインなどを読みましたけれども、防災に関しても都市計画に関しても道路計画に関しても、それぞれの既存の計画がありながら、なぜ強靱化地域計画が必要なのか、また、地域計画によって新たに何が計画されて実行されるのか、不明な点があります。  策定ガイドラインでは、大規模自然災害に備えるためという目的が繰り返し強調され、「予断を持たずに最悪の事態を念頭に置き、」と記載されています。しかし、地域防災計画などの既存の計画も、大規模自然災害や最悪の事態への対応が前提ではないでしょうか。それとも最悪の事態が念頭にないという計画だったのでしょうか、伺います。 ◎都市企画担当課長 これまでのハード整備等につきましても、各個別計画に基づいて着実に進めてきたところでございますが、今回、委員おっしゃっていたとおり、起きてはならない最悪の事態を想定することで、各事象別ではなく、その事象に陥らないためにどのようにしたらいいのかという指針をまとめていくということで考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  地震にしても水害にしても、既存計画では想定があると思います。地震ではマグニチュード7.3、風速8メートルを想定、水害ですと時間降雨50ミリから75ミリ、さらに近年では100ミリも想定しつつあると思います。これだと不十分という認識でしょうか。最悪の事態といえば切りがないんですけれども、どのように想定するのでしょうか。最悪の想定をどのレベルにするのかで、対策、またそのための財政投資も変わりますけれども、いかがでしょうか。 ◎都市企画担当課長 具体的にどのような規模に応じてということではなくして、何らかの事象が起きたときに、このような事態に陥ってはいけない。例えば地震において、家屋が倒壊してしまって、多数の死者数が出てはいけないとか、マグニチュード何規模においてどのようになるではなくして、このような事態に至らないようにする、そういう視点でまとめていくというものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  いわゆる事前復興とかそういう考え方なのかなというところなんですけれども。  さらに疑問な点ですけれども、地域防災計画との関係です。  策定ガイドラインでは、「地域防災計画との関係」という項を立てて、地域計画は、災害対策基本法に基づく地域防災計画に対しても指針となる。指針に基づいて、「必要に応じて、地域防災計画の見直しを行う必要があります。」と記載しています。  詳細な調査と専門家や関係者の検討によって策定された地域防災計画が、地域計画の下位計画となり、見直しも求められるというのが理解できません。災害対策基本法には、強靱化基本計画で見直しという規定があるのでしょうか。 ◎都市企画担当課長 先ほど他の委員からの質問にもありましたとおり、体系の話につきましては、地域防災計画が下位になるというものではなくして、強靱化に資する部分に関して指針性を持つというところで、今回、国土強靱化地域計画を策定するというものでございます。  今後の…… ○中村康弘 委員長  野垣委員、質問の後段をもう一度説明してください。 ◆野垣あきこ 委員  災害対策基本法に、強靱化基本計画で見直しするという規定があるのかどうか。 ◎防災課長 今私もちょっとそこの部分、手元に資料がないんですけれども、地域防災計画につきましては、防災会議が作成する計画であるというのは、今委員がおっしゃったとおりでございまして、地域防災計画は、予防対策と応急・復旧対策ということでつくられている計画ですので、この予防対策の部分について、強靱化の部分についてこちらのほうが個別にするというような立てつけになってございますので、先ほど担当課長が申し上げたように、双方、関係性を見ながら調整していくという形になっているものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  ということは、特別、災害対策基本法にはそういう規定がないということでよろしいですか。 ◎防災課長 ちょっと手元にそこまでの資料がないんですけれども、関係性という面でいうと、両方見ながらやっていくというところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  そこが大事なところだと思いますので、分かり次第教えていただけたらと思います。  次に、計画の中身について何点か伺います。  強調していることとして、迅速な復旧復興というのがあると思いますけれども、迅速な復旧復興のために、事前にどのような計画を立てて取り組んでいくのか。災害後の都市計画などを今から想定して準備をするということだと思うんですけれども、道路計画なども進めるということでしょうか。 ◎都市企画担当課長 先ほどの繰り返しになってしまうのですが、今回取りまとめるものにつきましては、起きてはならない最悪の事態を想定いたしまして、そうならないようにするために、事前にどういう備えをすべきものかというのを取りまとめるものでございます。そのため、具体的にどのような事業を事業化していくのかということではなくして、そうならないようにするために、どのような必要性があるのかというところをまずまとめるというものでございます。それらに基づきまして、各個別計画において各事業が進んでいくというようにイメージしていただければと思います。 ◆野垣あきこ 委員  何か具体的なところがちょっと見えない。事前の備えとか、そういうのは分かるんですけれども。  その一方で、防災対策で何よりも重視されるべき区民の生命、身体、財産を守ることが不明確という印象が否めません。ガイドラインでは、計画で設定する4つの目標の第1は、災害が発生したときでも、「人命の保護が最大限図られること」を挙げています。この保護とは、具体的には救出救助活動ということでしょうか。 ◎都市企画担当課長 人命の保護につきましては、それらも含まれると思いますが、先ほど一例として申し上げました、例えば建物が複合的、大規模倒壊による死者が発生しないようにするためにはどうしたらいいのかというようなことでございまして、それらの中には、地域の防災リーダーの育成とかソフト対策も含まれますし、一方でハード対策、それらに複合的に取り組むことで、そのような事態に至らないようにするという考えでございます。 ◆野垣あきこ 委員  災害対策基本法は、国民の生命、身体、財産を守ると規定していると思いますが、基本計画では、この規定と無関係なのかなという印象なんですね。先ほど答弁で、身体、財産も含まれるよというような趣旨の答弁なんだと思うんですけれども、ここに明記されていない生命、身体、財産ではなくて、人命の保護が最大限図られるというところがちょっと気になるんですけれども、そこのところの説明をお願いいたします。 ◎都市企画担当課長 申し訳ございません。ほかの法律との関連というところがあるのですが、まず、この計画につきましては、冒頭で私のほうからも御説明いたしましたとおり、国の国土強靱化基本計画並びに東京都が既に策定しております東京都における国土強靱化地域計画、それらと整合を図りつつ、調和を保ちつつ、つくっていくということを考えてございます。こちらは既に国におきましても東京都におきましても、4つの基本方針を定めているというところがございますので、今回の国土強靱化基本法の趣旨に基づきますと、国であったり都道府県との調和を図るというふうになってきますので、今回につきましては、国、東京都と調和を図るという観点から、この4つを定めたというところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  国の計画、東京都の計画との整合というのはもちろん分かりますけれども、策定自体が義務ではないというところと、あと、やっぱり区民の命、身体、財産を守るというのは杉並区としても大事なことだと思うので、言葉を全て整合させるとかというのではなくて、そこがちょっと私は何か納得いかなかったんですけれども、そこら辺をもうちょっと説明していただきたいんです。 ◎都市企画担当課長 基本方針、4つございますが、まず国土強靱化基本法の概念にも、大規模自然災害等から国民の生命、身体及び財産の保護並びに大規模自然災害等の国民生活及び国民経済に及ぼす影響の最小化に関する分野について現状の評価を行い計画を策定するということで、そもそもの法律の概念、基本理念におきましても、財産を守るというところも位置づけられております。そうした中で、今回この計画の中の4つの方針としましては、それらを踏まえ定めたものというふうに御理解いただければと思います。 ◆木梨もりよし 委員  区立馬橋公園拡張整備に向けた基本計画の策定についてに関して質問をさせていただきます。  資料の今後の主なスケジュールということで、4年度に既開園区域の改修工事、それで4〜5年度、管理事務所・防災備蓄倉庫建設工事ということになっております。それで令和6年4月に拡張区域の供用開始ということになっているんですが、杉並区全体を見ても、私は南の浜田山に住んでいますので、南のほうは比較的、おおぞら公園だとか柏の宮公園だとか、善福寺川緑地、あの辺も、全体からしたら、どちらかというと南の部分。それから富士見丘から久我山にかけては、都立高井戸公園とか、どちらかというと、公園とか避難地というか空間が、杉並区全体、北のほうに行けば原っぱ公園とかあの辺もありますけれども、特に阿佐谷から高円寺にかけて密集地で、杉並区にとっても、首都直下地震が来ても一番危険度の高い区域になっているんじゃないかと思うんですよね。  その中でも、馬橋公園は貴重な緑、空間ということでありまして、この間に、これを見ると、4年度、既開園区域の改修工事、それから令和4年度から5年度に管理事務所・防災備蓄倉庫建設工事ということで、要するに、令和4年度は何となくあそこ全体が工事をしているような、このスケジュールを見るとそういうふうに受け止めるんですが、その間、約1年間は、全体的にあそこは防災公園としての機能がなくなっちゃうというふうに思うんです。  この辺のところの、公園はやはり一定の期間あれば整備をしなきゃいけないし、それから拡張したところもありますので、一体的にいずれは整備をしていかなきゃいけないとは思うんですが、一定期間それが全面的に使えない。いつ首都直下地震が起きるか分からないということで、つらつら考えると、大体100年に一遍とか、東日本大震災じゃないけれども、何百年に一遍とか、関東大震災から、考えてみたらもう100年近くなるんじゃないかと思うんですよ。  100年に一遍というと、そろそろ、いつも区の防災計画とかいろいろ見ていれば、いつ来てもおかしくないぞという表現が使われているわけですが、馬橋公園の役割は役割で、そういう防災機能を備えた公園ということで、きちっとした位置づけを持ちながらこの公園が活用されてきたと思いますが、今後もそうであろうと思いますが、こうした工事期間をどう乗り越えていくかということの何か配慮というか、そういうものは何か考えがあるのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎みどり公園課長 委員から今御指摘がありました令和4年度に行います既開園区域の改修工事でございますけれども、先ほど私の説明が十分ではなくて申し訳ありませんでしたが、全面的に閉鎖をして、今ある馬橋公園を改良工事するということではなくて、開園から大分時間がたっていますので、例えば舗装が傷んできていたりとか施設が少し老朽化していたりとかというところがあるので、そういったところを部分的に改修していくということで考えているものです。というところもございますので、馬橋公園の防災的な機能としては、基本的に、現在開園している機能が損なわれるといったような工事をするというところでは考えてございません。 ◆木梨もりよし 委員  今御答弁いただきまして、ある程度理解できました。防災機能を備えた公園だということへの配慮で、今後、管理棟であるとか防災備蓄倉庫建設とか、できるだけ工事というのは、があっとやっちゃったほうが楽には楽なんだろうけれども、その辺のところを、防災機能を生かす、区民の安全・安心をもちながら公園を生かしていくということについて、その辺を今後も進めていく上でぜひとも御配慮いただければありがたいなと。これは要望として受け止めていただければ結構です。  以上で終わります。 ◆奥田雅子 委員  強靱化計画について、まずお伺いします。  この法律の名称なんですけれども、最初に「強くしなやかな国民生活の実現を図るための」というのがついているんですけれども、この「強くしなやかな国民生活の実現」って、どういうことを言っているんでしょうか。ちょっとその辺のイメージがつかないので教えてください。 ◎都市企画担当課長 こちらは、国のほうで定めているガイドラインによりますと、「人命を守り、経済社会への被害が致命的にならないようにする『強さ』と、受けた被害から迅速に回復する『しなやかさ』を備えた国土」、そういうものを目指していくという意味で表現されているものというところでございます。 ◆奥田雅子 委員  何か分かったような分からないような感じですけれども。  それで、先ほどのやり取りの中で、部門別の計画の指針になるということで、地域防災計画とか都市マスというのが挙がっていましたけれども、それ以外の部門別の計画で、指針となるものがほかにもあるのかどうか。関係してくるものが今分かれば、教えてください。 ◎都市企画担当課長 全て細かく把握しているわけではございませんが、各部ごとの上位計画、様々あると思いますが、それらの中で、強靱化に係る取組、どのようなものが明記されているのかというのを今後調査した上で、それらの指針となるようなものとして、今後計画を策定していきたいというふうに考えてございます。 ◆奥田雅子 委員  今後ということですね。  それから、環境基本計画のほうでちょっとお伺いしますけれども、今回、策定スケジュールが出てきました。この間、生物多様性基本法に基づいた生物多様性地域戦略というのも基本計画の議論の中で検討していくということを私も質問などで伺っているんですけれども、前回の改定のときも盛り込まれると期待していたんですけれども、そうはならなくて、今回こそと思ったんですが、策定の方針を見ても、生物多様性地域戦略という文言が見当たらないということで、私は、本来この地域戦略、基本計画に包含するという方法もあるかもしれないんだけれども、別建てで策定するべきではないかなというふうに思っているものです。  ただ、今回、新基本構想の議論の中でも、生物多様性地域戦略の必要性についての意見があったと認識しています。23区でも策定されている自治体がありますけれども、そういったところの把握を区はしているのか。また、今後杉並区としては、生物多様性地域戦略をどのようにしていこうと考えていらっしゃるのか伺います。 ◎環境課長 まず、生物多様性地域戦略を策定している自治体は、23区の中で見ましても、幾つかあるというのは承知しているところでございます。  生物多様性地域戦略につきましては、現在の環境基本計画におきましても、策定を含めた今後の取組方針を検討していくとしてございます。また先般、基本構想審議会におきましても、提言案などにおきまして策定が示されているなど、策定に関しての課題認識はあるものでございます。  また、区としては、この間、5年に1度程度の自然環境調査ですとか、外来生物への対応ですとか、在来種の保護などにも取り組んでまいっておりまして、検討素材などは持ち合わせているものと認識してございます。  ただ、こうした中にありまして、区といたしましては、現在、総合計画、実行計画の下に環境基本計画、一般廃棄物処理基本計画、そして地球温暖化対策実行計画、これらの計画を策定していくに当たりまして、もちろん、生物多様性の観点を十分意識した上で、まずこれら3計画を策定いたしまして、その後、生物多様性地域戦略につきましては、今後の取組方針なども検討してまいりたいと考えているところでございます。 ◆奥田雅子 委員  ぜひよろしくお願いします。  一般廃棄物処理基本計画のほうなんですが、先日、一部事務組合の一般廃棄物処理基本計画という冊子の配付がありました。今回区が策定する基本計画と一組の基本計画、どのようにリンクしていくのか、そこをちょっと確認させてください。 ◎ごみ減量対策課長 清掃一部事務組合につきましては、23区全体の清掃工場による可燃ごみの焼却、また中間処理施設による不燃ごみ、粗大ごみの破砕、分解、金属資源の取り出し、し尿処理等を分担してございます。したがって、一組の計画の中では、23区全体の可燃、不燃、粗大ごみの総量に対する中間処理についての計画を定めてございます。  一方、区のほうでは、ごみの収集・運搬、資源については、収集・運搬に加えまして中間処理と再資源化を担ってございまして、担当分の計画を定めてございます。  一組の計画に定める清掃工場への不適正物品の搬入防止、また、ごみ量予測に合わせました減量の取組につきましては、区計画においても関連して取り上げるべき項目かと存じてございます。 ◆奥田雅子 委員  分担があるということですね。  先週末に、先ほども部長の説明の中にも出てまいりましたけれども、プラスチックの資源循環促進法が成立しました。この促進法の内容について、改めてポイントを教えていただきたいと思います。 ◎ごみ減量対策課長 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律でございますが、1つは、設計段階からいろいろリサイクルしやすいように設計する。また、使用段階におきまして、特にカテラリーといいますか、スプーンやフォークといったものの提供制限をこれから定めていこうということでございます。  また、排出、回収、リサイクルの段階で、それぞれ地方公共団体だったり事業者、住民に対しまして、協力義務でありますとかそういったものを定めていくということで、我々にとりましては、特にプラスチック製品のリサイクルにつきまして努力義務とされてございまして、これについて取り組んでいくようになるかなと考えてございます。 ◆奥田雅子 委員  今、容器包装プラは資源で回収しているけれども、それ以外のプラスチックの製品というのは燃えるごみに入っています。それを今度一緒に回収してみたいな話もあると思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ◎ごみ減量対策課長 それにつきまして、基本的に製品プラスチックにつきましても容器包装リサイクル法の枠組みで資源化を図るということで方針は示されてございます。この後、そういった費用負担につきまして、実際には事業者が持つのか、また市区町村に課せられるのか、そういったところを注視しながら、これからの取組を進めてまいりたいと考えております。 ◆奥田雅子 委員  じゃ、今後、国の動向も注視していきたいと思います。  それから、温暖化対策実行計画ですけれども、今回、別建ての計画として策定されることになったのはよかったと思います。達成すべき目標も具体的に定められていくものと思いますけれども、その達成に向けての具体的な取組提案もぜひしていただきたいと思います。多分そういうふうにはなっていくと思うんですけれども、その辺の見解を伺います。 ◎環境課長 地球温暖化対策実行計画策定に当たりましては、もちろん、達成すべき目標や取組なども検討してまいりまして、具体的な内容については、11月頃の計画案において御報告できるのではないかというふうに考えているところでございます。 ◆奥田雅子 委員  次、馬橋公園の拡張整備に向けた基本計画について伺いたいんですが、防災機能を備えた公園という位置づけなんですけれども、この間、オープンハウスやワークショップ、懇談会等が持たれたということを伺いまして、この一連の流れの中では、防災課とも連携しながら基本計画づくりは進められたのかどうか、確認します。 ◎みどり公園課長 委員お話しのとおり、防災課とは連携を取りながら進めているところでございます。計画案をつくる際にもそうですけれども、例えば説明会についても、防災課と同席して説明会に当たっているというような状況でございます。 ◆奥田雅子 委員  地域の一時避難地として、この場所が、実際の発災時にはどのような使われ方をするのか、教えてください。 ◎みどり公園課長 一時避難地というところで位置づけられてございますので、発災時には、まずは公園に避難していただいて、その後、馬橋小学校のほうに避難をしていくというような流れになるかと思います。 ◆奥田雅子 委員  私、ワークショップに1回参加させていただいたんですけれども、そのときの資料には、かまどベンチとかスツールとか、あと手押し井戸とかソーラー照明灯とか、そういった防災設備が挙がっていました。今回もマンホールトイレを非常用のトイレとするのか、管理バックヤードのところに非常用トイレを配置するというのがありましたけれども、こういった具体的なことは、今後の詳細設計の中で検討されていくものと理解してよろしいのか、確認します。 ◎みどり公園課長 今回お示ししていますのは、あくまでも基本計画というものですので、基本計画レベルの絵になってございますが、かまどベンチ等細かい設備については、今後の基本設計、実施設計の中で検討していくというものでございます。 ◆奥田雅子 委員  疎林広場ゾーンにプレーパークの活動が想定されていることや、公園管理施設ゾーンに多目的スペースがあって、地域の方々の要望が取り入れられたことはよかったと思うんですけれども、ワークショップでは、オープンキッチンの要望が結構強かったと記憶しています。それは今回かなえられなかったのかなというふうに思ったんですけれども、まずその理由について伺いたいのと、あと、説明会には行けてないんですけれども、地域の方の反応はそのときどうだったのかというのを伺いたい。  あと、動線計画で1つ気になったのは、多目的グラウンドは階段で出入りするような計画になっています。例えば車椅子の方がグラウンドを使用することはないのかということ。  また、ワークショップ資料では、管理施設ゾーンもテラスのようになっていて、段差があるようなイメージだったんですけれども、そのような段差は解消されているのか、バリアフリーの観点から確認したいと思います。  以上です。
    みどり公園課長 オープンキッチンの件でございますけれども、ワークショップの中で、参加された方から幾つか御意見が出されたというものでございます。こちらにつきましては、管理運営をどうしていくかというところで課題があるというふうに考えているところでございまして、現段階で、新しくできる管理事務所の中にそういったところをつくるかどうかというのは、関係部署と連携しながら検討が必要であると考えてございます。  それと、動線計画につきましては、今回拡張する部分については、既存の公園より少し高くなっているというような状況になってございまして、基本計画の絵では、先ほど委員お話しのとおり、多目的広場と草地広場を結ぶ真ん中の動線については、階段を想定しているところでございますが、ほかにも、例えば管理事務所の北側にも園路がございます。例えば車椅子の方が多目的広場を利用されるという場合は、そちらの園路を使っていただく等、動線については考えているような状況でございます。  高さがどうしてもありますので、バリアフリーの観点から、それを十分解消できるような、例えば坂を造るにしても、坂の角度がバリアフリーの観点では決まっていますので、そういったところが十分に取れるような場所については、そういったことも考えながら設計をしていきたいと考えております。 ○中村康弘 委員長  それでは、一巡いたしましたので、再度質疑のある方は挙手願います。 ◆北明範 委員  馬橋公園につきまして、二、三点お伺いしたいと思います。  ワークショップを何回もやっていらっしゃるんですけれども、具体的にどういう意見が出たのか、お聞かせください。 ◎みどり公園課長 ワークショップで出された意見でございますけれども、やはり防災にすごく関心があるところですので、防災的な機能を考えてほしいというところですとか、さっきほかの委員からお話もありましたが、こども食堂ができるようなキッチンが管理事務所の中にできないかといったようなお話。それから、施設ということではないんですが、あまり馬橋公園自体に注意看板がないような状況で、良好に地域の住民の方に使われているというところもあるので、そういったところを踏まえて、新しくできるスペースについても、そういった看板をいっぱいつけないような公園になってほしいというようなお話がありました。 ◆北明範 委員  さっき出ましたけれども、防災という部分で、一時避難場所ということなんですけれども、この一時避難場所の位置づけっていろいろあるんですけれども、その後に震災救援所に行ったり、広域避難場所に移動したりという、その前の段階の一時なんですけれども、震災救援所が開くまでかなり時間があると思います。恐らく1日ぐらい一時避難場所にいるケースもあると思うんですけれども、その中で、防災対策という部分で一番大事なものというのは何なんでしょうか。 ◎防災課長 震災救援所に入るときには、施設の管理ということで、安全面をしっかり確保した中でなければ、地域の方、避難者を入れることができません。その間待つスペースとして、一時避難地であるとか近隣の広い場所で待っていただくようなときには、やはり屋根の問題とか、そういったものは、この間いろいろな場所で言われているところかなというふうに感じているところでございます。 ◆北明範 委員  私は毎回、何度も言っていますが、トイレが大事だと思うんですよ。マンホールトイレが今どれぐらい設置される予定なのかということをちょっとお聞かせいただけますか。 ◎みどり公園課長 マンホールトイレにつきましては、現況、管理ヤードのところに設置をする予定でございますけれども、具体的な数については、現段階では算出しておりませんで、今後、防災課と協議しながら決めてまいりたいと思ってございます。 ◆北明範 委員  最も大事だと思いますよ、トイレは。これはしっかり造っていただきたいなというふうに思います。  それとあともう1点、草地広場、ここは当然芝生ですよね。開園後の芝生の管理というのはどういうふうにするのか。 ◎みどり公園課長 草地広場と書いてございまして、具体的にその種類として芝生を植えるかどうかというのはこれからにはなるんですが、いわゆる草が生えているような状態で管理をしていく。イメージとしては、桃井原っぱ公園のような感じになるかなというふうに思うんですけれども、適宜草刈りをするというところと、場合によっては、利用頻度の高い場所については草がはげてしまうというところもあるかと思いますので、そういったところについては、一定期間養生をするというようなことになっていくかと思います。 ◆北明範 委員  原っぱ広場、済美山、様々僕も遊びに行くんですけれども、草が生えているところって、大体凸凹なんですよ。球技をやっちゃ駄目とか、やっていいとか、いろいろあると思うんですけれども、サッカーにしてもバスケットにしても走るにしても、凸凹って、フラットにならないのかなといつも思うんですね。草でフラットにする。学校の校庭というのはフラットじゃないですか、土ですから。草地でフラットにするということって整備が難しいんですか。 ◎みどり公園課長 そもそもどういった路盤の整備の仕方をしているかというところによるかと思うんですが、一般的には、土の舗装の上に種をまいて草を生やすということになるかと思います。そういった場合になりますと、どうしても雨が降った後にぬかるんだ状況で使用されてしまうと、ある程度ぬかるみというんですか、凹凸ができてしまうというような状況になる。その後、草が生えているという状況もありまして、具体的にどこがどういうふうにへこんでいるかというのはなかなか分からないような状況になってしまうというところと、その後、草刈りをするにしても、一定の高さで刈るような形にはなるんですが、凹凸に応じて刈るような形にはならないので、またその凹凸がどうしても表面から分かりにくくなってしまうというところで、草地広場については、凹凸ができやすい状況にあるというふうに考えてございます。  ただ、管理の方法として、利用実態に応じて、例えばそういうところが凸凹が多いという御意見をいただくのであれば、その点については改良できるように、維持管理の中で対応してまいりたいと考えてございます。 ◆北明範 委員  確かに自然環境的には草というのはいいと思うんですけれども、例えば、前も言いました人工芝にするとか、土にするとか、植栽について、緑が少ないということであれば周りにしっかり植えるとか、その辺の環境整備もしながら、子供たちが自由に走れる、遊べる、そういう空間をぜひつくっていただきたいなというふうに思っているんですね。どうしても草地のところが非常に多くて、凸凹だらけなんですよ。皆さん分かっていると思いますけれども、本当に遊べないですよ。その辺、もうちょっと検討して進めていただきたいなというふうに思いますので、最後に御答弁ください。 ◎みどり公園課長 利用という面では、どうしても利用者の方に十分な対応ができていないというところがあるかとは認識しているところでございます。一方で、人工芝という委員の御提案がございましたけれども、みどり公園課としては、緑化するというところの部署でもございますので、そういった点から、できれば、人工芝というよりは天然の植物を植えて緑化に努めてまいりたいというところでございます。 ◆北明範 委員  ハイブリッドは。 ◎みどり公園課長 ハイブリッド等、新しい商品も今後開発されていくというところもあるかと思いますので、その辺については、どういう商品が出てくるかという情報についてしっかり把握しながら、どういったものを選択するのがベストであるかというところは考えてまいりたいと思います。 ◆野垣あきこ 委員  地域強靱化計画について伺います。  復旧復興に関して深刻な問題というのは、被災者の住宅問題だと思います。しかし、ガイドラインを見ると、行政機能や経済活動などの記載はありますけれども、住宅に関する記述が見当たりませんでした。  復旧復興で重視する対象及びその理由についてお答えください。 ◎都市企画担当課長 詳細な対策等につきましては、今後具体的に検討を進めてまいりますので、計画案を取りまとめた段階で改めてお示しすることができるかというふうに考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  事前復興ということであれば、やはり区民が被災しても暮らし続けられる耐震や耐火住宅の整備こそ、私は重要だと思っています。  この問題の最後に、国の方向で強靱化計画を進めようとすれば、都市インフラの整備のほうが促進されて、それには莫大な財政投入が必須となります。国はそれを狙っているのかもしれないんですが、財政負担を無視して計画を策定するのかどうか、区の認識を伺います。その結果、教育や福祉など生活に直結した公共事業が抑制されるようなことがあってはならないと考えますが、いかがですか。 ◎都市企画担当課長 そもそも国のほうは、計画策定であるとか強靱化の取組を進めるというところにつきましては、大規模な自然災害等におきまして、これまで事後対策になってきた、災害が起きてから対策するのでは遅いのではないか、そのようなことから、事前に備えをしておくことが必要だろう。そういうことを国として取り組む。その中で都道府県並びに各地方公共団体においても、足並みをそろえて取組を進めていこうというものでございますので、何かの事業が取り残されるということではなく、まずは大規模自然災害というところに目を向けて、そこを着実に取組を進めていくというところで国のほうも考えているものというふうに区は現時点では認識しております。 ◆野垣あきこ 委員  質疑をしてきましたけれども、疑問点や問題点も指摘してきましたけれども、納得ができるものではなく、よって、計画の策定には、今のところはちょっと同意できないなということを表明して、次の質問に移ります。  馬橋公園の拡張工事に向けてです。  区立公園では、民間事業者のキッチンカー出店の取組というのがたしかあったと思うんですけれども、馬橋公園の拡張整備工事は、整備中も既存の公園の部分ではキッチンカーの出店なんかは継続して行う予定なのかどうか伺います。 ◎みどり公園課長 キッチンカーにつきましては、拡張整備区域とは直接関係ない場所で行っていますので、拡張区域の工事中も、出店者が出店したいということであれば続けるというところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  じゃ、キッチンカーはできるということですね。  それから、キッチンカーの取組について、馬橋公園以外でも、おおぞら公園とかいろんなところでやられていると思うんですが、この取組に対してのコロナ禍での変更とか、住民の意見なんかが寄せられていれば教えてください。 ◎みどり公園課長 ちょっと詳細な資料が手元にないのであれなんですが、緊急事態宣言を発出している間は、土日の出店については控えているというような状況だったと思います。  それと、住民の方からは、コロナ禍だからキッチンカーを出すことには反対だというようなお話は、特に大きくは聞いた記憶はございません。 ◆野垣あきこ 委員  次に、環境基本計画についてです。  環境基本計画及び杉並区地球温暖化対策実行計画の策定に関して、まず基本目標について確認します。  目標とするカーボンニュートラルとは、具体的にどういうことか、実質排出量ゼロという理解でいいのか、伺います。 ◎環境課長 委員おっしゃるとおり、実質排出量ゼロという形になります。 ◆野垣あきこ 委員  二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするというのは容易なことではないと思いますけれども、杉並区の目標としても、二酸化炭素の排出量を2050年に実質ゼロで、この目標に向け計画を策定するということでよろしいでしょうか。 ◎環境課長 国の目標でございますので、そちらに向けて計画策定を考えていきたいと思っているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  関連して確認しますけれども、環境省は、実質ゼロ表明自治体というのを募って、ゼロカーボンシティーとして、ホームページで公表していますけれども、6月7日時点では杉並区は掲載されていません。環境省は情報提供を求めていますが、区はどう対応しているのか伺います。 ◎環境課長 ゼロカーボンシティーの宣言のことかと思われますけれども、区といたしましては、宣言をするとかということより、まず取組が大事ということで、どういった取組をやっていくか、そういったところをしっかり考えてきたところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  2030年度目標について伺います。  今回の計画期間は令和12年度までとのことですけれども、2030年度が目標達成年度となります。東京都のゼロエミッション東京戦略では、2030カーボンハーフスタイルを掲げ、温室効果ガス排出量を現行の30%削減から50%削減としました。区の目標は都目標に準ずると思いますが、区は2030年目標をどう設定する予定でしょうか。 ◎環境課長 現在、計画策定、検討中でございますので、その辺りは様々な情報を収集いたしまして、目標についても今後検討してまいりたいと考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  基本的に東京都の目標に準ずるというふうに考えてよろしいでしょうか。 ◎環境課長 その点に関しましても、先ほど申し上げましたとおり、検討中でございます。 ◆野垣あきこ 委員  実行計画の事務事業編について伺います。  杉並区は、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づいて、2つの実行計画の策定が義務づけられています。1つは事業者としての区の事業に関わる事務事業編と、杉並区全体の計画区域施策編です。  まず事務事業編ですけれども、杉並区は、施設数、施設面積、職員数及び利用者数、利用車両数、事業者としては最大規模であり、事務事業編に基づく取組は重要です。区は既に今年度までの事務事業編を策定しており、今回は改定計画となります。  環境省は、地方公共団体実行計画(事務事業編)策定・実施マニュアルを示して、そこでは、改定の章を起こして、改定に当たってのポイントが示されています。その一部を紹介すると、例えば2030年目標に至るシナリオ、目標の再検討、実行部門ごとの目標の明確化、旧計画の結果と新計画の公表、こうした指摘にどのように対応するのか伺います。 ◎環境課長 現時点では検討中でございますので、はっきりしたことは申し上げられませんが、基本法が求めているものについては遵守していきたいと考えているものでございます。 ◆野垣あきこ 委員  区域施策編についても、基本的な点を確認していきます。  杉並区は区域施策編についても策定していると環境省のホームページでは記載されていますが、今の区の実行計画は、区域施策編は、環境基本計画の中に1ページ、目標が記載されているだけです。改めて、環境省の(区域施策編)策定・実施マニュアルに基づいて、全面的な計画の策定が求められていると思いますが、確認します。 ◎環境課長 法によりまして、区では、義務づけではございませんけれども、区域施策編も今後検討してまいりたいと考えているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  現行計画の削減目標は、2030年までに2000年比で30%削減となっています。当然これは改定されると思いますが、いかがですか。  また、現計画では今年度までの短期目標を明記していますが、短期目標についてはどう検討していますか。 ◎環境課長 国のカーボンニュートラルの目標であったり東京都の目標であったり、そういった情報収集をしながら、今後については検討していきたいと考えているところでございます。 ◆野垣あきこ 委員  目標設定に関連して、以前我が党のくすやま議員の一般質問でも提案しましたが、全体目標、総量削減目標とともに、部門や分野別の目標あるいは対策、施策の目標も考えられるとし、長野県の計画を紹介しています。  最終エネルギー消費量の7割削減計画では、運輸、家庭、産業、業務ごとに目標値を示し、再生可能エネルギーの3倍以上の拡大計画で、太陽光、小水力、バイオマスなどごとに拡大目標値を示しています。こうした部門や分野別の目標を明示すべきと考えますが、いかがですか。 ◎環境課長 都道府県や市町村ではそれぞれ役割が違うものと考えるところはございますが、計画につきまして、目標などにつきましても今現在検討中でございます。 ◆野垣あきこ 委員  実質ゼロを達成するために、こちらもくすやま議員の質問で提案した他自治体と連携した再生エネルギーの確保、また森林環境譲与税を活用したカーボンオフセットの取組が計画に盛り込まれるべきと考えますが、いかがでしょうか。 ◎環境課長 その辺の取組につきましても、計画をつくっていく中で検討はしていきたいと考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  研究という答弁が検討というふうになったので、前向きに取り組んでいただきたいなということです。  温暖化ガスの排出量は家庭部門が大きな比重を占めることからも、杉並区では、区民との合意、区民と一体になった取組が必要です。そのために、パブコメの実施はもちろん、区民との意見交換会など、区民参加で計画を策定する努力が特別に重要だと思いますけれども、認識を伺います。 ◎環境課長 委員おっしゃるとおり、様々な皆様の御意見をいただくことはとても重要と考えてございます。そのため、環境清掃審議会などで区民団体の代表の方が出てきてくださったり、区民公募の方が来てくださったり、そういった方々の御意見をいただいたり、また基本構想審議会などでも様々環境に関する御意見をいただいてございます。そのほか、計画を策定する中では、委員おっしゃっていましたようにパブコメなどもいたしまして、区民の方々からも御意見をいただきますし、また議会のほうにも適宜御報告して、その都度御意見をいただくなど考えてございますので、そういった御意見をいただきながら策定に反映させていきたいと考えてございます。 ◆野垣あきこ 委員  区の環境基本計画と温暖化対策実行計画では、温室効果ガスの排出量の抑制と2050カーボンゼロに向けてふさわしい目標が設定され、実効性のある計画となるよう求め、質問を終わります。 ○中村康弘 委員長  ほかに質疑はありませんか。       〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○中村康弘 委員長  ないようですので、質疑を終結いたします。  《閉会中の陳情審査及び所管事項調査について》 ○中村康弘 委員長  当委員会に付託されております陳情につきましては全て閉会中の継続審査とし、あわせて当委員会の所管事項につきましても閉会中の継続調査といたします。  以上で都市環境委員会を閉会いたします。                           (午前11時58分 閉会)...